ITエンジニア(技術者)は、知識労働者です。と同時に、ITの専門家でもあります。
ですが、医者でいうところの、内科、外科、歯科、皮膚科、脳外科など専門が分かれているのと同じように、ITエンジニア(技術者)もシステムエンジニア、プログラマー、ネットワークエンジニア、データベースエンジニアなど、専門が分かれているのです。
横断的に仕事を行うITエンジニア(技術者)ですが、本来その分野の専門家が存在するのです。データベースエンジニアは、データベースに関わる分析、調査、設計、運用などが専門です。
ネットワークエンジニアは、ネットワークに関わる専門家です。
データベースエンジニアもネットワークエンジニアもシステムエンジニアに含まれることも多いです。しかし、より専門的に活躍する場面が多いのがそれぞれの専門家です。
ITエンジニアは、大きくくくると、「ITの専門家」となりますが、それを細分化した各エンジニアはそれぞれの技術を磨くのです。そして、それらを結集させるスキルこそが、「人間スキル」なのです。
技術スキルとは何か?
ITエンジニアの多くは、自分の分野の技術を磨きたがります。
例えば、Javaのプログラマーであれば、Javaで効率よく、美しく書くためのスキルを磨いたりします。
また、SEであれば、設計手法や資料の作成方法など、自分ができる人間と思われたいがために技術を磨くことも多いです。
ITエンジニアは、ITエンジニア(技術者)は知識労働者(専門家)であることを学ぶ意義でも書きましたが、知識労働者です。そして、ITの専門家です。
それがゆえに、ITエンジニアは、それぞれの技術を学び、さらに研鑽していきます。
この状況は、縦方向で、深く掘っていくイメージですので、専門性を究めるということにつながります。
プログラミングの技術を学ぶ、設計の技術を学ぶ、データベースの技術を学ぶなど、それぞれの専門分野をそれぞれの技術者が深堀りしていきます。
医者に例えると、外科が手術の技術を学ぶ、内科が薬の効能や効果などを学ぶのと同じイメージです。ここに、他の分野の技術者や医者は介在しません。
同じプログラマーでも、担当する機能や言語が違えば、それぞれ別な世界で技術を究めていきます。
Javaのプログラマー、C言語のプログラマー、PHPのプログラマーなどがそうです。
これらは、全て「技術スキル」を学ぶことになります。
人間スキル(ヒューマンスキル)とは何か?
ITの専門家ですから、技術スキルをまなぶことはとても大事なことです。
しかし、その技術単独で、システムを作り上げることは不可能と言って良いでしょう。
それぞれの技術が集結して、はじめて「システム」として作り上げられるのです。
つまり、専門家たちが作り上げた成果をまとめることが「システム」という製品として生まれるのです。
そのまとめることこそ、「人間スキル(ヒューマンスキル)」になります。
いわゆる、コミュニケーション能力であったり、「愛」だったりします。人のために貢献する気持ちだったりします。
そうした、双方が伝え合う、分かり合うスキルこそが、「人間スキル(ヒューマンスキル)」なのです。
技術スキルと人間スキルが備わって、はじめて、専門家として貢献できるようになります。
ですが、ITエンジニアは、技術を磨くことに関しては、得意な人も多いですが、コミュニケーション能力が低く、自分はコミュ障だと思っている人も少なくありません。
ですから、自分以外は敵になってしまうのです。
なかなか円滑に開発が進められません。
コミュ障と思っている人は治し方を探すよりそのままでいる努力をすべし!やコミュニケーション能力とは何か?高い人と低い人の違いは?でも書きましたが、多くの人は、コミュニケーション能力を誤解しています。
会話が苦手だ、対人関係が苦手だということではなく、相手と自分を理解し、伝えたいことをきちんと伝え、理解するということが大事なのです。どうしてもそうしなければいけない場面というのは現場では必ず発生します。その機会こそが、コミュニケーションを学ぶ絶好の機会だということを理解してください。
これができれば、会話が苦手とかのレベルではないというのが分かると思います。
逆に言えば、技術は自宅でも学べますが、人間スキルは、現場で学ぶべきことだとも言えます。相手があってのコミュニケーションですから。
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