作業の効率化を図る方法は分割と優先順位を考えると見えてくる

目安時間:約 8分

作業の効率化を図る方法とは色々あると思います。

 

みなさんは、どのようにして作業効率を上げているでしょうか?

 

ショートカットキーやファンクションキーの使い方を覚える、タイピングの速度を上げるなども物理的な時間の節約につながります。

 

また、行うべき作業を分割して、それぞれに優先順位をつけて、優先順位の低い作業を行わないことで作業の効率化を図る方法もあります。

 

ここでは、作業の分割と優先順位による効率化について学んでください。

 

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作業の分割と優先順位とは?

行うべき作業を分割するとはどういうことでしょうか?

 

難しい作業を行う場合、いくつかのブロックに分けて、細分化することがあると思います。

 

そして、細分化した作業を複数の人に割り当てて、同時並行的に作業を進めていく場合もあります。

 

このように、作業とは分割できるものなのです。

 

より難しい作業は、分割することで単純にすることができます。

 

例えば、データベース設計を行う上で、必要となるテーブルを考えていたとしましょう。

 

どうすれば、効率よくテーブル設計ができるでしょうか?

 

プロジェクト全体のデータベースを一挙に考えるとなるととてつもなく、効率が悪いことが分かると思います。

 

ですから、機能ごとに分ける、いわゆる機能を分割し、機能単位に担当者を割り振るのです。これがわかりやすい効率化です。

 

機能ごとに担当者をつけて、それぞれに考えてもらうようにして同時並行的に作業を行うことができるようになるわけです。

 

そして、その中でも、優先して決めなければならないテーブルもあるはずです。

 

それは、各機能が使うであろう、共通系のテーブルなどです。これらは、各機能で共通して使用するために、どこよりも早く設計する必要があるわけです。

 

これが、優先順位です。

 

スケジュールを組む場合でも、優先順位を考慮します。

 

共通系の設計は、他の機能よりも早めに設計が始まるはずです。

 

このように、作業を分割し、優先順位を考慮することで、なにをどのようにすべきかが見えてきます。

 

優先順位を決めるために必要となる緊急度と重要度については、緊急度と重要度により作業の優先順位が決まることを理解するで書いていますので、よければ参照下さい。

 

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無駄な作業を見つけ、行わないことで作業効率化を図る

先の例では、より大きな単位での効率化でしたが、個人レベルでの効率化を考えてみましょう。

 

例えば、前のシステムの機能改善を行うシステム開発において、プログラマーA君は単体テスト仕様書を書いています。

 

A君は、設計書を見ながら、そして、プログラムソースを見ながら、単体テスト仕様書を書こうとしていました。しかし、考えつくのは、変数Xが1の時、処理PROC1を実行する。それ以外は、処理PROC2を実行する。というような、いかにもソースから抜き出した内容の項目です。

 

これを、修正したソース単位に全て書き出そうとしていました。

 

このテスト項目では、バグが出ないのは明白です。

 

それは、ソースが示す通りのテスト項目を書いているため、間違いにならないからです。ルート検証といえばそうかもしれませんが、意味のないテストと言えます。

 

これでは、結合テスト以降で、バグが出る確率が高まります。単体テストでバグを出せていないからです。

 

ですから、頑張って単体テスト仕様を書き、テストを実施しても、結果としては、品質の悪いものが出来上がってしまいます。結合テストでバグが一気に吹き出し、超緊急対応で、バグの修正に明け暮れるのです。

 

ひどい場合には、単体テストのやり直しになるでしょう。

 

こうなった場合、単体テストが効率よくできていなかったことになるのです。

 

つまり、効果が出なかったことになるのです。

 

これでは、まずいことが分かると思います。

 

では、どうすれば、効果があり、効率良く単体テスト仕様が書けるのでしょうか?

 

ひとつの考え方は、単体テストを行う対象の機能を分割し、それに該当する同じようなテスト項目がないかを調べてみるのです。あれば、それを流用し、自分の機能用に置き換えるのです。

 

この場合の、機能を分割するとは、チェック機能とか、計算処理とか、機能を構成する処理レベルで分割するとわかりやすいかもしれません。

 

そして、修正対象のチェック機能で「許容範囲チェック」というチェックがあったとすれば、他の人が担当している機能で同じようなチェックをしていないかを調べて、もしあれば、それを流用するということです。

 

以前のシステム開発時のテスト仕様で同じようなチェックのテスト項目があれば、それも流用できるはずです。

 

このように、使えるものを使いながら、それを加工していくというやりかたをすれば、一から考えるよりははるかに効率がよくなります。

 

そして、単なるソースの抜き出しのようなテスト項目ではない、実績のあるテスト項目になるため、単体テストの質も上がります。

 

ですから、とにかく、作業を分割して、その作業について優先順位を付け実践してみる。そうすると、やらなくて良い作業が見えてきます。

 

先の例では、他のテスト仕様書の項目を流用できるかを調査することが優先順位の高い作業だったはずです。そして、流用できるテスト項目があれば、一から考える作業をしなくてよくなったのです。せっかく、流用できるテスト項目があるのに、一から考えてテスト項目を考えることは無駄だということになります。

 

つまりは、優先順位を考えて作業を行うことで、やらなくても良い作業を見つけることが出来たことになります。

 

この考え方が、作業効率を図る方法なのです。

 

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カテゴリ:作業効率 

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