人は何かに困ったとき、悩み苦しんでいるとき、今の現状を変えて、よりよくなりたいと思います。
唐突ですが、質問です。
あなたは、システム開発の本質を理解しているでしょうか?
もし、理解しているなら、この記事は読まなくても結構です。しかし、理解していないもしくは自信がないという方は、一度読んでみてください。
SE、プログラマーとして仕事をしていくなら、きちんと押さえておきたいところです。
人の行動心理
例えば、日常の暮らしの中で、転んで怪我をしてしまったり、風邪をひいてしまったりすることがあると思います。そのようなとき、絆創膏をはったり、薬を飲んだり、病院へ行って治療してもらったりすることでしょう。
今の現状を変え、よりよくなろうとします。
また、ある学生は、お金がなくて、どうにかしてお金を稼ぎたいといった場合などは、アルバイトをしてお金を稼ごうとします。
つまり、人は、現時点で起こっている困っていることや悩みをなくしたい、逃れたいと考え、行動するものなのです。
この思想があるからこそ、人間の世界では、発明が起こり、進歩を遂げて来たのです。全ては、よりよくなりたいという重いからなのです。
人は、現時点で起こっている困っていることや悩みや苦しみに対して、なくしたい、逃れたいと考え、行動する
病気をして苦しんでいるなら、病院へ行き、医者に治してもらいます。
髪が伸びてむさくるしいと思っているなら、床屋に行き、美容師に髪を切ってもらいに行きます。
お腹がすいて倒れそうになれば、どこかの食堂に行き、生姜焼き定食を食べに行きます。
行動により得られる価値
人は、現状困っていること、悩んでいることに対して、よりよくしたいと考え、行動し、現状をよりよくしているのです。
そして、大事なことは、現状を変えられて、よりよくなった、あるいは、なると思われることに対して、お金を払っているということです。
つまり、困ったことがなくなった、よりよくなったということは、病院や床屋、食堂は、その人にとって、価値のあることやものを提供したということになり、その人は、その価値に対して、お金、いわゆる対価を支払ったということになります。
日常のよくある光景ですが、この価値の提供と対価という行為が、人間社会の経済行動そのものなのです。
言い換えるならば、困っていることや苦しんでいること(問題)をよりよくする(解決)ことで価値が生まれ、対価を受け取ることができるのです。
問題を解決することで価値が生まれ、その対価として報酬を得る
医者は、病気(問題)を医療技術で治し(解決)、美容師は、ボサボサ髪(問題)を美容技術で切り(解決)、食堂のおばちゃんは、空腹(問題)を調理技術で定食を食べさせ(解決)ることでそれぞれ、価値を提供し、対価をもらっているのです。
システム開発の本質
人は、行動して得られた価値に対して対価を支払います。
悩みや苦しみ(問題)が解放(解決)されたことに価値を得、その価値に対して、お金を支払います。
われわれ、SE・プログラマーは、不便、非効率、売上低迷などの悩みや苦しみ(問題)を、コンピューター技術でシステム化(解決)することで、価値を提供し、対価をいただくのです。
そうです。
われわれが行うシステム開発とは、まさに、コンピューター技術でシステム化することであり、システム開発の本質とは、「問題を解決する」ことなのです。
問題を解決することとは、問題を解決するための行動であり、手段なのです。
そして、その行動や手段の目的が、困ったことや悩みをなんとかしたいという思考となります。
お客様が困っていることや悩みをよりよくしてあげたい、そして、満足してもらいたいということが
システム開発の出発点なのです。
システム開発とは、悩みや苦しみをなんとかしたいという目的のもと、よりよくしていくための手段である。
手段であるため、実現方法は様々あるのである。
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