今回は、EXCELの「COUNTIF関数」に関する使い方です。
よく、SUMIF関数と混同する人もいますが、両者の違いはざっと以下の感じです。
COUNTIF: 同じ項目の件数を数える関数
例えば、「○」、「×」の件数をカウントする。
SUMIF : 同じ項目の数値を合計する関数
例えば、商品毎の売上高を合計する。
構文(COUNTIF)
COUNTIF関数は、同じ項目の件数を求める(カウント)関数です。
構文は、以下のようになっています。
COUNTIF(範囲,検索条件)
範囲:件数をカウントする範囲
検索条件:何をカウントするのかを指定する(例:”○”)
使用例(○×の件数を数える)
例を示しましょう。
まず、以下の図のような何かしらのアンケートの結果をまとめて集計したものを用意しました。賛成の場合は「○」、反対の場合は「×」を付けるようにしています。本来の業務では、これで終了ということはまずありませんが、説明が複雑になり分かりづらくなることが予想されますので、あえて、COUNTIF関数のみに焦点を当てています。
「賛成」の集計
上図の緑の網掛けの部分が賛成・反対の集計結果です。
まずは、賛成を見てみましょう。下図の赤枠で囲った部分が賛成のCOUNTIF関数の使い方を示しています。
範囲 |
C3セルからC10セル
|
検索条件 | “○” |
意味は、C3セルからC10セルまでの中で”○”の件数を数えなさいということです。
ここで一つポイントですが、範囲をよく見ると「C3:C10」ではなく、「$C$3:$C$10」になっているのが分かると思います。どちらも正解ですが、通常は、一つCOUNTIF関数を作ったらコピーすることが多いので、単純にドラッグしてコピーをしてしまうと、範囲がどんどんずれていってしまいます。ですので、範囲はちゃんと固定されるように行・列共に固定するため「$」を付けたほうが良いです。そうすれば、C11セルからC12へコピーする際、きちんと「$C$3:$C$10」でコピーされ、ずれません。「$」がないと、「C4:C11」となってしまいますので、注意してください。
ということで、この関数で、「○」の件数がちゃんと数えられて「5」(赤矢印の箇所)になっていますね。
「反対」の集計
では、次に「反対」の集計です。先ほど、「賛成」のCOUNTIF関数をコピーして、検索条件を”×”に変えています。これで、反対の集計がきちんと「3」(赤矢印の箇所)になっていますね。
範囲 |
C3セルからC10セル
|
検索条件 | “×” |
補足ですが、今回はあえて分かりやすくなるようにしているため、検索条件をベタ書き(直接書くという意味)していますが、通常は、検索条件を別な場所に記載しておいて、そこのセル名を指定するのが一般的です。理由は、○から×へ書き換えるという手間が省けるからです。
まとめ
COUNTIF関数は、同じ項目名(カテゴリ)の件数を求める関数です。用途はたくさんありますので、業務でも使う機会が多々あります。目でカウントして数値を記入するとか手動でカウントしていたという方は、これからは、自動でやってみてはいかがでしょうか。関数は使い方を覚えるととても、便利ですし、業務の効率化も図れます。ぜひ、ひとつひとつ実業務に合わせて覚えて見てください。
では、また。