【EXCELお役立ち情報】小数点をどうする?どうしたい?ROUND系関数の使い方

今回は、EXCELの「ROUND系の関数」に関する使い方です。

ROUND系の関数は以下の3つがあります。

ROUND
四捨五入
ROUNDDOWN 切り捨て
ROUNDUP 切り上げ

意外とこのROUND系の関数をどう使うのか混乱する人が多いですね。おそらく、処理したい桁数と処理される桁数を混同してしまうからだと思います。使い方は、以下でご紹介しますね。

スポンサーリンク

構文(ROUND系)

ROUND系の関数の引数(カッコ内のデータ)は、全て共通ですので、一緒に覚えてしまいましょう。

  1. ROUND(数値,桁数)
  2. ROUNDDOWN(数値,桁数)
  3. ROUNDUP(数値,桁数)

数値:処理される数値

桁数:処理される桁数(一の位を0とし、小数点第一位が1、第二位が2。逆に、十の位は-1、百の位は-2となる。)

冒頭でも少し触れましたが、この桁数は、処理する側ではなく、処理される側になります。詳細は、使用例を見てみてください。

使用例(小数点をどうしたい?)

例を示します。

以下に3つのROUND系の関数を設定した表を用意しました。数値と桁数をそれぞれ指定して、その処理結果が表示されています。

e4_0

ROUND関数(四捨五入)

まずは、四捨五入を見ていきましょう。下図の赤枠内にROUND関数が設定されています。そして、赤矢印の行が桁数に応じた四捨五入の処理結果を表しています。

e4_4

数値
D6セル(153.52)
桁数 I5セル(2)

それでは、詳細に説明していきます。上記の例では、153.52という数値の小数点第二位を四捨五入するという意味になりますが、厳密には、以下の意味になります。

153.52という数値の小数点第三位を四捨五入し、その結果を小数点第二位にする。

なんだか、まわりくどい表現ですが、小数点第三位を四捨五入することによって、小数点第二位の数値が処理されたということになります。ですので、直接小数点第二位を四捨五入ではなく、その一つ下の位を四捨五入するということになります。

第三位は「0」ですので、四捨五入の結果、小数点第二位は変わらず、153.52のままとなります。

同様に、桁数「-1(小数点第一位が処理される)」を指定した場合、小数点第二位を四捨五入し、その結果、小数点第一位が処理されることになります。他の桁も同様です。

更に、ポイントですが、桁数がマイナスの場合は、整数部の四捨五入となります。例えば、桁数が「-2」の場合、十の位を四捨五入し、百の位が処理されます。そして、十の位より下位は全て「0」となります。上記の例では、十の位が「5」のため、百の位が「2」、それより下位は「0」となり、「200」になります。

ROUNDDOWN関数(切り捨て)

次は、切り捨てです。分かりやすいように、四捨五入でけた上がりする数値を指定しました。切り捨てのため、全て桁上がりせず、切り捨てられているのが分かると思います。以下の赤矢印の行がROUNDDOWN関数の結果です。

e4_5

数値
D7セル(155.55)
桁数 H5セル(1)

使い方は、四捨五入のROUND関数と同じです。全て切り捨てられていますね。

ROUNDUP関数(切り上げ)

最後は、切り上げです。切り捨て同様、分かりやすく、全て四捨五入で切り捨てられる数値を指定しました。以下の赤矢印の行の数値が全て切り上げられているのが分かると思います。

e4_6

数値
D8セル(144.44)
桁数 G5セル(0)

こちらも、ROUND関数同様の使い方になります。ただし、桁数「2」を指定した場合、もともと小数点第三位のデータがないため、切り上げはされませんのでご注意を。

スポンサーリンク

まとめ

主に、小数点の端数処理に使われることが多いROUND系の関数ですが、通常の業務においても、意外と間違って使用している人がいます。微妙に計算結果が違っていたりするのです。精度の高い数値を要求される場合には、特に注意して使用してくださいね。

それでは、また。

スポンサーリンク