2016年夏の甲子園。高知代表は「明徳義塾」が出場しました。
明徳義塾は、７年連続１８回目の夏の甲子園でした。甲子園では見事４年ぶりの４強入りを果たしました。
ここでは、明徳義塾の２０１６年夏の甲子園を振り返り、大会結果とチームの成績、メンバー（出身中学含み）別の成績をご紹介していきたいと思います。
明徳義塾2016夏の甲子園での成績
７年連続１８回目の夏の甲子園出場でした。
結果は、準決勝で敗退しましたが、２０１２年以来の４強入りでした。準々決勝は、四国勢同士の戦いで、徳島代表の鳴門を破っての準決勝進出でした。
対戦結果は、このようになりました。
- ２回戦 ： ７－ ２ 境 （鳥取）
- ３回戦 ：１３－ ５ 嘉手納 （沖縄）
- 準々決勝： ３－ ０ 鳴門 （徳島）
- 準決勝 ： ２－１０ 作新学院（栃木）
では、振り返ってみましょう。
２回戦
２回戦が明徳義塾にとっては初戦でした。対戦した鳥取代表の「境」は、明徳義塾が初回２点の先制をした後、３回に２点を返し、一時同点に持ち込みました。しかし、明徳義塾の粘り強さが発揮され、４，５，６，８回に得点を少しずつ挙げ、結局は、７－２と圧勝でした。明徳義塾の金津投手が境の浜選手に２点本塁打を打たれて降板しましたが、継投した中野投手が３塁を踏ませない好投できっちり初戦を勝ち抜きました。昨夏の初戦敗退の苦い経験から這い上がり、見事初戦を飾ることができました。
その戦績はこのようになっています。
■対戦スコア
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
| 境 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
| 明徳義塾 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 2 | X | 7 |
■チーム戦績
| 打数 | 安打 | 打点 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 三振 | 四死球 | 犠打 | 盗塁 | 残塁 | 失策 |
| 29 | 9 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 9 | 4 | 2 | 11 | 0 |
■メンバー打撃戦績（メンバー名と出身中学含む）
■投手戦績
| 投球回数 | 打者数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 失点 | 自責点 | |
| 金津 | 4回 | 15 | 3 | 1 | 0 | 2 | 2 |
| 中野 | 5回 | 16 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 |
３回戦
３回戦で対戦した、沖縄代表の「嘉手納」は、夏の甲子園初出場でした。この試合では、明徳義塾が３回以降猛打が炸裂しました。気づけば、１３－５の大差で嘉手納を破り準々決勝を決めました。
エース中野投手のスライダーが光り、初戦で１０得点挙げた嘉手納打線を封じ込めました。
その戦績はこのようになっています。
■対戦スコア
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
| 明徳義塾 | 0 | 0 | 1 | 3 | 1 | 5 | 0 | 3 | 0 | 13 |
| 嘉手納 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 5 |
■チーム戦績
| 打数 | 安打 | 打点 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 三振 | 四死球 | 犠打 | 盗塁 | 残塁 | 失策 |
| 41 | 18 | 11 | 4 | 1 | 1 | 5 | 5 | 2 | 1 | 8 | 0 |
■メンバー打撃戦績（メンバー名と出身中学含む）
■投手戦績
| 投球回数 | 打者数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 失点 | 自責点 | |
| 中野 | 6回 | 21 | 2 | 2 | 3 | 0 | 0 |
| 林田 | 1回 | 9 | 5 | 0 | 1 | 5 | 5 |
| 金津 | 2回 | 7 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 |
準々決勝
準々決勝で対戦した、徳島代表の「鳴門」は、同じ四国勢。春の四国大会では明徳義塾が勝ちましたが、その雪辱に燃えていて、強力打線で１回戦から３回戦までを勝ち抜いてきた勢いあるチームです。
この試合では、明徳義塾の８番今井選手の活躍が光りました。まずは、２回に今井選手の適時打で先制に成功。４回にも、７番の高村選手、８番の今井選手に連打が続き、加点しました。投げては、エース中野投手が鳴門打線を３安打にしとめ、完封でした。古賀捕手の好リードも光りました。
その戦績はこのようになっています。
■対戦スコア
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
| 明徳義塾 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
| 鳴門 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
■チーム戦績
| 打数 | 安打 | 打点 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 三振 | 四死球 | 犠打 | 盗塁 | 残塁 | 失策 |
| 32 | 13 | 3 | 0 | 1 | 0 | 4 | 5 | 5 | 0 | 12 | 1 |
■メンバー打撃戦績（メンバー名と出身中学含む）
■投手戦績
| 投球回数 | 打者数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 失点 | 自責点 | |
| 中野 | 9回 | 32 | 3 | 8 | 3 | 0 | 0 |
準決勝
準決勝で対戦した、栃木代表の「作新学院」は、MAX１５２キロの速球を誇るエース今井投手を擁するチームです。明徳義塾は、エース中野投手が初回２点先制され、リズムを崩します。４戦ではじめての失点、そして、３回にも味方の失策もからみ、一挙３点を入れられ、０－５と大きくリードを許してしまいます。続く３回裏には１点追い上げますが、そのあとの４回にも３点を入れられ、ほぼ試合を決定づけられてしまいました。中盤、終盤と明徳義塾打線も相手投手を打ち崩せず、大敗を喫することになりました。しかし、４年ぶりの４強入りは見事でした。
その戦績はこのようになっています。
■対戦スコア
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
| 作新学院 | 2 | 0 | 3 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 10 |
| 明徳義塾 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
■チーム戦績
| 打数 | 安打 | 打点 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 三振 | 四死球 | 犠打 | 盗塁 | 残塁 | 失策 |
| 34 | 10 | 2 | 0 | 0 | 1 | 7 | 4 | 2 | 0 | 11 | 4 |
■メンバー打撃戦績（メンバー名と出身中学含む）
■投手戦績
| 投球回数 | 打者数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 失点 | 自責点 | |
| 中野 | 3回2/3 | 22 | 9 | 2 | 1 | 8 | 5 |
| 金津 | 4回1/3 | 19 | 4 | 1 | 1 | 2 | 1 |
| 林田 | 1回 | 5 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 |
まとめ
明徳義塾は、昨夏、初戦敗退という痛い経験をしました。
彼らは、再起を誓いましたが、今春のセンバツでも初戦敗退を喫しました。春の四国大会の県順位決定戦では高知に競り負け、四国大会でも高知が優勝し、明徳義塾はベスト４という結果に終わりました。
しかし、明徳義塾は、夏に照準を合わせ、着々と準備を進めていたのです。夏の高知大会では、初戦は、中野投手が宿毛工相手に１６奪三振と好投しましたが、打線が振るわずでしたが、続く準々決勝では、長短打合わせて１７本の安打を放ちコールド勝ちをおさめました。準決勝、決勝と打線も粘りを見せるようになり、７年連続の夏の甲子園出場を決めました。
そして、甲子園では、４強入りを果たすことができました。
昨夏の屈辱から這い上がり、掴んだ栄光です。見事でした。
来年は、８年連続出場がかかります。明徳義塾はますます磨きをかけてくることでしょう。
また、明徳義塾の活躍を楽しみにしています。
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