システム開発の現場においても、よく目標を設定しなさいと言われることがあると思います。
ただ漠然と目標を設定しろと言われても・・・、何をどう設定したら良いのか分からない人も多いのではないでしょうか?
それもそのはずです。
目標とは、目的がはっきりしていないと、目標の意味をなさないからです。
まずは、何のために、目標を立てるのかを明確にする必要があります。
そして、スキル向上が目的であるならば、目標を設定することで、スキルアップの速度をあげることができるのです。
この目標設定の強力さを理解してください。
目的と目標とは?その違いとは?
「目的」と「目標」の違いをきちんと理解していない人が意外と多いです。
明日の朝は、頑張って5時に起きよう。
この文章で、目的と目標はどれになるか分かりますか?
ここで、正しく理解しておきましょう。
まず、目的は、「~をする」という行動にあたるものです。
上記の例では、「起きる」ことが目的になります。
では、目標はというと、目的をいつ、どのくらい、あるいはどのように、行うのかを示す基準値または指標値になります。この基準値や指標値を達成出来たか否かが目標の達成度ということになります。
上記の例では、「朝5時」が目標になります。朝5時に起きられれば、目標は達成されたということになり、起きられなければ、未達ということです。
明日の朝、起きる(目的)ことを、朝5時(目標)という基準に設定しているということです。
ここで気づいた方もいるかもしれませんが、目標がなければ、いつ起きたらいいのか分からない状態になります。(実際には、自然と目が覚めるまで寝ていたいというのが本音ですが)
ですから、目的をいつ、どのように行うのかを決めるために、目標が必要となるのです。目標を設定したことで、ずるずるとならず、目的を早く実現させることができるようになります。
目標設定をすることでスキル向上が加速する
目標を設定することは、目的を早く実現できるようにする挑戦とも言えます。
先ほどの例のように、普段朝7時に起きている人が、朝5時に起きることは、挑戦になります。
このように、目標を設定することは、目的をより早く実現するために必要なことだというのが分かると思います。
他の例としては、野球選手がバッティングをもっとうまくなりたいと思い、頑張って練習している場合を考えてみましょう。
目的は、「バッティングが今よりもうまくなる」です。
ここで、目標を設定します。
3ヶ月でうまくなるという目標を立てたとしたら、3ヶ月で上手になる練習方法を考えるはずです。素振りを一日100回していたのを、200回に増やすとか、筋力トレーニングを強化するとか、一流選手のバッティングフォームを研究するとか、色々と手段を考えると思います。
特に目標を設定しなければ、ただの願望だけで終わってしまうかもしれません。あるいは、上手になるかもしれませんが、それは何年か先のことになるかもしれません。
このように、目標を設定することで、通常よりも早くバッティングが上手になる可能性が高まります。
ただし、注意が必要です。
目標が挑戦である以上、なにも頑張らずとも出来てしまうことは目標にならないのです。意味をなさないのです。
朝7時に普段起きている人に、目標7時といったところで、意味がないことが分かると思います。
ですから、目標を設定することは、今よりも上を目指すことでその意義があるのです。
IT技術のスキルアップについても、同様です。
もっとC言語やJavaについて詳しくなりたいとか、データベース設計できるようになりたいとか、そういったスキル向上の意欲は、目標を設定することで、早くマスターすることができるのです。
つまり、スキル向上を加速させるのです。
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