IT技術者のみならず、スポーツの世界でも、ビジネスの世界でも、上を目指す人は、「スキル」をあげたいと思っています。
なぜスキルをあげようと思うのか?
それは、自分の価値を高めたいからです。
では、そのスキルはどうすれば高められるのでしょうか?
ここでは、スキルとはそもそも何なのか?そして、そのスキルを高めるためにはどうするのか?を学んでください。
スキルを向上させるためには、「3つのステップ」が必要であることが理解できると思います。
スキルとは何か?
そもそも、スキルとは何なのでしょうか?
テクニックと似たようなものなのでしょうか?
辞書などで調べると、スキルとは、技能とか能力を指す言葉として使われるようです。
あの人は、JavaのスキルがあるとかC言語のスキルがあると言う場合、それらの言語を扱う能力があるということになります。
この技能とか能力の出来不出来が、いわゆるスキルが高いとか低いということになるのです。
テクニックは、このスキルの具体的な手段のひとつになります。
例えば、C言語の設計で、効率よく構造化できる思考を持っているプログラマーは、構造化プログラミングを効率よく組み立てるテクニックを持っているとなります。
スキルは、テクニックの総称のようなイメージもありますが、テクニックだけがスキルではありません。
テクニックは、どちらかというと、効率化に役立つ手段です。
ですが、テクニックに溺れると、自分よがりの残念なプログラマーになってしまいます。最悪なのは、自分の自慢しかしなくなるタイプです。
このことからも、スキルはテクニックの総称ではないことが分かると思います。
スキルを向上させるための3つのステップとは?
スキルとは、本来、自分の体に染み付いた機能や能力を指します。
これが、本当の意味での「スキル」だと考えます。
例えば、C言語のことは、なにも見なくてもすぐ組めてしまうとか、他の人のソースをぱっと見ただけで、直すべきところをすぐ指摘できたり、勘所を熟知しているものです。
極端な話をすれば、目をつぶっていても、出来てしまう能力を「スキル」といいます。
スキルを上げる、向上させるということは、この状態を目指すわけです。
では、どのようにすれば、スキルを向上させることができるのでしょうか?
それには、以下の3つのステップが必要だと言われています。
- 知識
- 実践
- 習慣
知識をつけて⇒それを実践し、⇒習慣化する
この流れで、スキルを向上させることができるのです。
1.IT技術者であれば、新技術などをはじめ学ぶことは日々あるはずです。それらの知識を得る努力をする必要があるのです。
2.そして、得た知識を実践し、試してみることで、頭で分かっていたつもりのものが全く見当違いだったとか、あっていたとか体で理解できるようになるのです。
3.これらを繰り返すことで、習慣化され、徐々に、体に染み付いていきます。
1~3を繰り返すことでさらに高いスキルを身に付けることができるようになっていくのです。
3つのステップを1つのスキルアップ関数と考えてみる
知識⇒実践⇒習慣化をひとつの関数だと思ってください。
そうすると、関数ですから、外部からの何かしらの情報が必要になることが分かると思います。そして、関数から得られる結果があることも分かると思います。
イメージは以下の図の通りです。
つまり、スキルアップするためには、その動機が必要になります。いわゆるモチベーションです。
モチベーションを向上させる秘訣とは?IT技術者が持つべき貢献とは?でも書きましたが、モチベーションなくして、スキル向上はないのです。
もっとかっこいいコードを書けるようになりたい、効率の良い、設計技術を身につけたい、お客さんともっと上手にコミュニケーションをとりたい、今よりもワンステップうまくなりたい、など、理由は様々だと思いますが、これらが動機となり、スキル向上を目指すようになるのです。
これが、入力情報になります。
そして、これらの入力情報を与えて、「スキルアップ関数」が知識を得、それをもとに実践し、それが習慣となり、その結果として、その技術が体に染み付き、自分のスキルとなるのです。
これが、スキルアップのしくみです。
ぜひとも、更なる技術向上を目指して自分の価値を上げる努力をしてください。
それがあなたの財産になります。
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