1963年(昭和38年)4月の「花の生涯」から、
2016年(平成28年)の「真田丸」まで、55作を数えるNHKの「大河ドラマ」。
半世紀以上にわたり、私たち歴史ファンを楽しませてくれています。
次作である、2017年の56作目は、「花の生涯」の主人公「井伊直弼」の
祖先である「井伊直政」の養母となった「おんな城主 井伊直虎」。
次作も楽しみです。
大河ドラマは、数々の人物が主人公として描かれてきましたが、
2回以上、主人公として取り上げられた人たちが、なんと「7人」もいました。
その主人公たちは、やはり歴史ファンに人気のある人物たちです。
そこで、55作目を記念して、この歴史上の人物7人をランキング形式でご紹介します。
実は、7人中6人が2回取り上げられていたのに対して、
7人中1人だけ、3回も取り上げられていたのです。
いったい、どんな人たちがランクインしているのでしょうか?
※NHKの公式サイトを元に調査しています。
<主演俳優編はこちら>
目次
歴代1位 主人公3回:吉良邸討ち入りのあの人
歴代最多の3回も主人公として取り上げられた人物は、
「大石内蔵助」です。
けっこう、意外でした。
戦国の3英傑「信長」、「秀吉」、「家康」の誰かが最多かなと思っていたのですが、
大きく期待を裏切られました(笑)。
では、どの作品なのかといいますと、
- 1回目:第2作目の「赤穂浪士」。1964(昭和39)年1~12月。主演 長谷川一夫。
- 2回目:第20作目の「峠の群像」。1982(昭和57)年1~12月。主演 緒形拳。
- 3回目:第38作目の「元禄繚乱」。1999(平成11)年1~12月。主演 中村勘九郎(中村 勘三郎(18代目))。
忠臣蔵は、歴史ファンにはかかせないですよね。
この3作品全ての主人公が「大石内蔵助」でした。
実は、18を足すと、忠臣蔵になっていたのに気付きました(笑)。
2回、2+18=20回、20+18=38回
そして、38+18=56回?にはなりませんでしたね(笑)。
もしかしたら、57作目(2018年)が「大石内蔵助」になるかもしれませんよ(笑)。
仇討の定番中の定番ですね。また、いつか主人公をやるときが来るのでしょうか?
それを予測するのもまた楽しいですね。
歴代2位 主人公2回:6人のツワモノ達
歴代2位の人たちは、6人います。歴代2位タイです(笑)。
では、順番に見ていきましょう。
1人目:相国入道清盛
まず一人目ですが、なんと、「平清盛」がランクインです。
51作目の松山ケンイチさん主演の「平清盛」が
大河ドラマ史上最低の視聴率を記録したことで話題になりましたが、
主人公としては、2回目だったのですね。
視聴率の悪さが、やけにクローズアップされていましたが、作品的には、
とても面白かったです。
ライバル義朝との友情や決別、
清盛が天下をとってからの平家の隆盛と凋落ぶりが
見事に描かれていたと思います。
清盛は秀吉とどこか似ていますね。
それで、作品ですが、こうなっています。
- 1回目:第10作目の「新・平家物語」。1972(昭和47)年1~12月。主演 仲代達矢。
- 2回目:第51作目の「平清盛」。2012(平成24)年1月~12月。主演 松山ケンイチ。
2人目:義朝が9男
2人目は、「源義経」です。
頼朝ではなく、義経なんですね。
頼朝は、残念ながら、
石坂浩二さん主演の17作目「草燃える」1回だけでした。
兄を超えることができました。よかったね、義経(笑)。
私も個人的には、義経が好きなので、どうしても贔屓目になってしまいますね。
さすが、元祖「判官贔屓」された人ですね(笑)。
では、作品はというと、こんな感じです。
- 1回目:第4作目の「源義経」。1966(昭和41)年1~12月。主演 尾上菊之助(尾上菊五郎 (7代目))。
- 2回目:第44作目の「義経」。2005(平成17)年1~12月。主演 滝沢秀明。
タッキーは、当時23歳での主演だったんですね。若いです。
3~5人目:戦国3英傑
戦国の3英傑はそろって、2回ずつだったんですね(笑)。
多くを語らずとも分かると思いますが、
戦国の3英傑といえば、
「織田信長」
「豊臣秀吉」
「徳川家康」
の3人を指していう俗称です。
それでは、それぞれの作品はこんな感じです。
「織田信長」
- 1回目:第11作目の「国盗り物語」。1973(昭和48)年1~12月。主演 高橋英樹。
- 2回目:第30作目の「信長 KING OF ZIPANGU」。1992(平成4)年1~12月。主演 緒形直人。
「豊臣秀吉」
- 1回目:第3作目の「太閤記」。1965(昭和40)年1~12月。主演 緒形拳。
- 2回目:第35作目の「秀吉」。1996(平成8)年1~12月。主演 竹中直人。
「徳川家康」
- 1回目:第21作目の「徳川家康」。1983(昭和58)年1~12月。主演 滝田栄。
- 2回目:第39作目の「葵 徳川三代」。2000(平成12)年1~12月。主演 津川雅彦。
緒形さん親子(緒形拳さん:秀吉、緒形直人さん:信長)は、
お二人とも、3英傑の主演を演じていらっしゃったんですね、すごいですよね。
6人目:幕末の風雲児
最後に、幕末の英傑、
「坂本龍馬」
です。
やはり、来ましたという感じですね(笑)。
福山さん演じる「龍馬」は、かなり高評価ですよね。
香川さん演じる「岩崎弥太郎」目線での切り口が新鮮でした。
作品はというと、こうなっています。
- 1回目:第6作目の「竜馬がゆく」。1968(昭和43)年1~12月。主演 北大路欣也。
- 2回目:第49作目の「龍馬伝」。2010(平成22)年1~12月。主演 福山雅治。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
予想通りでしたでしょうか?
きれいに、源平時代、戦国時代、幕末からランクインしています。
これら3つは、人気の時代ですよね。
歴代1位だけ、どの時代にも入っていないというのが、また、
味がありますね(笑)。
誰もが納得ではないでしょうか?
同じ人物を違う役者で見てみたいという視聴者心理をうまくついた演出ですね。
誰もが知っている人物を2回以上取り上げて、違う視点で視聴者に届けてくれる。
また新たなその人物像ができあがる。
とても、洗練されています。
困ったときのなんとか頼みじゃないことを祈りますが・・・(笑)
いずれにしても、歴史上の人物は、時代を超えて、
我々に様々なメッセージを伝えてくれます。
これからを生きる私たちにそのヒントを教えてくれているのだと
思います。
だからこそ、歴史上の人物に、歴史ファンは夢中になるのかもしれませんね。
では、また。